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2022 年度 研究成果報告書

表皮のNotchシグナルは皮膚免疫を調節するのか?

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08662
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

森山 麻里子  近畿大学, 薬学総合研究所, 准教授 (40595295)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードNotchシグナル / 表皮 / 乾癬
研究成果の概要

本研究では、表皮特異的Hes1コンディショナルノックアウト(Hes1cKOepi)マウスを作成し、イミキモドによる乾癬の誘発を行ったところ、当該マウスでは乾癬の特徴的病態の悪化が観察された。さらに、表皮に発現する遺伝子の網羅的解析により、Hes1cKOepiマウスでは表皮ケラチノサイトからの炎症系サイトカイン遺伝子群の発現が増加していることが明らかとなった。
以上の結果は、Hes1が表皮における免疫調節遺伝子発現に関与し、免疫細胞の遊走や活性化を抑制することで過剰な皮膚免疫を抑え、正常な皮膚の恒常性の維持に寄与している可能性を示している。

自由記述の分野

皮膚科学、分子生物学、細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

皮膚の最も外側に位置する表皮はバリア機能を有しており、外界のストレスからからだを守る重要な働きをしている。ゆえに、表皮のバリア機能の損傷を伴う創傷や疾患は、命をも脅かす事象である。加えて、皮膚疾患は外見の変化を伴うため、患者のQOLを著しく低下させる。
本研究では、Hes1が表皮ケラチノサイトからの炎症性サイトカインを抑制させることで、免疫疾患である乾癬様症状の悪化を防ぐことを明らかとした。この研究成果は、皮膚免疫疾患の発症メカニズム解明や、皮膚免疫疾患の新たな治療法開発などにつながることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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