研究課題/領域番号 |
20K08667
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
木庭 幸子 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (20436893)
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研究分担者 |
奥山 隆平 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (80292332)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | メラノーマ / 循環腫瘍細胞 / バイオマーカー / 接着分子 |
研究成果の概要 |
本研究では、掌蹠メラノーマ患者の血液中に循環するメラノーマ細胞を測定し、病勢との相関を明らかにした。治療経過中の複数のタイムポイントで、転移の部分奏効とCTC減少が一致して確認された。 次に、メラノーマ患者のCTCが転移を形成するポテンシャルを検討するために、細胞接着分子としてICAM-1に着目した。CTCを同定したうえで、ICAM-1の抗体を用いて発現を評価した。ICAM-1陽性CTC数は、CTC総数とほぼ連動しており、治療開始後に減るなど、病勢との相関が得られた。 以上より、掌蹠メラノーマ患者のCTCは病勢を反映すること、およびICAM-1陽性CTCの再発指標としての可能性が示された。
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自由記述の分野 |
皮膚がん研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、メラノーマの再発の早期診断や治療効果の確認の向上を目指し、とくに、国内に患者が多い病型である末端黒子型に着目し解析を行った。さらに、CTCが転移を形成するポテンシャルを有する可能性を検討するために、細胞接着分子としてICAM-1に着目した。その結果、治療経過中のCTCの数が病勢を反映すること、およびCTC上に接着分子ICAM-1の発現が相関することなどを示した。 本研究の成果により、メラノーマ患者の病勢変化にいち早く対応し、最適な治療の提供につながることが期待される。
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