白斑が顔面・手など整容部位に生じた場合QOLに大きな支障をきたすため、病態に応じたより効率的で有効な治療開発が急務である。その病態には皮膚に局在する免疫担当細胞が関与していることが最近明らかになったが、なぜ左右対称性に生じるか?いったん色素脱失した部位に色素再生がみられないか?単細胞レベルでの解析はまだなく、本研究で「実際の白斑皮膚リンパ球がメラノサイトを攻撃すること」「ステロイド全身療法後にもメラノサイト特異的リンパ球が白斑皮膚内に残存すること」を明らかにした。これらの結果は今後のより選択的な白斑免疫調整薬の開発につながる成果である。
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