培養ヒト正常表皮角化細胞をサイトカイン(TNF-alpha+IFN-gamma+IL-17A、いずれも50ng/ml)で24~96時間刺激後、培養上清を遠心式限外ろ過フィルターにて25~80倍濃縮し、一次抗体(抗p19抗体、チルドラキズマブ)と4℃一晩インキュベート。Protein Aアガロースビーズ処理後、PBSで洗浄し、0.1mol/l グリシン-塩酸緩衝液 (pH2.2) で懸濁し、結合蛋白質を溶出。その後トリプシン消化(Trypsin、37℃、一晩)し、nano LC-MS/MSによる受託プロテオーム解析を施行したところ、p19蛋白を検出することが出来たが、p40、EBI3は検出されなかった。これらの結果からは表皮角化細胞がIL-23、IL-39を産生しているとは考えにくく、p19モノマー・ホモダイマー・ホモトリマーあるいは未知のヘテロダイマーなどを産生している可能性が示唆された。
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