endoglin阻害による血管肉腫への抗腫瘍効果のメカニズムを検討した。endoglin siRNAによるSmad経路のリン酸化への影響を検討したが、明らかな変化を認めなかった。次に、Non-Smad経路への効果を探索した。 endoglin siRNAにより、ERKのリン酸化は抑制された。またFAKおよびpaxillin、VE cadherinのリン酸化も抑制された。さらにsurvivinの発現量、caspase-3/7活性も抑制された。 以上のことから、血管肉腫においてendoglin阻害は、Smad経路に作用するのではなく、Smad経路以外の各種下流蛋白質を抑制することで抗腫瘍効果をもたらすと考えられた。
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