研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膣に暴露されたHIVは膣上皮に存在する抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞 (LC)に感染し, HIV感染LCが所属リンパ節に遊走しCD4+T細胞にHIVを受け渡すと考えられてきた. しかし、膣上皮にCD4+TRMが存在することが明らかとなり, HIVの初期感染標的となる可能性が考えられた. CD103-分画のCD4+TRMはHIV感染後, HIV潜伏感染細胞となることが明らかとなった. このことはHIV感染予防には, LCおよびCD4+TRMでのHIVの感染を阻害することが重要であることを示唆する.
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