研究課題/領域番号 |
20K08711
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松下 正 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (30314008)
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研究分担者 |
鈴木 伸明 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (70637686)
菊地 良介 岐阜大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師長 (30721435)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ECFC / VWF / VWD / Weibel-Palade body / DDAVP / Type 3 VWD / Platelet glycoprotein Ib / multimer |
研究成果の概要 |
von Willebrand病 (VWD)の最重症型であるType3 VWDでは、補充療法では解決しない難治性出血を生じる例がある。この出血には血管異形成の関与が示唆されているが、具体的な病態メカニズムは解明されていない。本研究ではtype 3患者由来ECMCにおける血管新生能を中心に検討、また、血中VWF抗原量および活性が検出感度未満を呈し、遺伝子解析で新規変異p.Gly2752Ser変異(以下、G2752S)が同定されたVWD type 3患者について、変異VWFの発現、細胞内挙動につき他の変位によるVWDとの比較検討を行いつつ解析した。
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自由記述の分野 |
Thrombosis and hemostasis
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VWFは内皮細胞という再現の難しい培養細胞種から分泌され、またWPBという特徴的な小胞体に貯留され、刺激にて分泌されるという特徴を有する。ECFCは、血管内皮細胞環境を患者由来として直接構築できる特徴がある。本研究では従来のTransfectionによる発現検討と組み合わせ、優性遺伝形式を取るVWDにおけるDominant-negative effectの細胞学的な機構を詳細に検討を行うことができた。一方、正常アレル由来の発現を最適化すれば、VWF濃縮製剤を使用することなく治療が可能となるはずである。本研究で得られた最適な分泌刺激方法により新たなVWD治療の基盤モデルとなることが期待される。
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