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2022 年度 研究成果報告書

マウスモデルによるATLL腫瘍形成メカニズムの解明と腫瘍幹細胞プロファイルの同定

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08715
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

亀田 拓郎  宮崎大学, 医学部, 助教 (30468029)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードATLL / HBZ / CARD11 / 癌 / シグナル伝達 / ウイルス
研究成果の概要

ウイルス遺伝子HBZを導入したマウス(HBZ TG)、TCR-NFκB経路を活性化するCARD11変異を導入したマウス(CARD11 TG)、これらの異常を組み合わせたマウス(2重異常TG)を解析した。HBZ TGとCARD11 TGは緩徐な、2重異常TGは急速なリンパ増殖性疾患を発症し、これらのモデルマウスがATL病態を再現することを明らかにした。二重異常TGでは、増殖に関連するgene setの発現亢進がみられ、ヒト急性型ATL検体でみられる異常なgene setの約8割が再現されていた。TCR-NFκB経路の変異に伴うNFκB活性化とHBZがATL分子病態を形成することを明らかにした。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HBZ TG、CARD11変異TG、二重異常TGの各マウスの解析から、ATLの分子病態を明らかにした(Communications Biology. Kameda et al. 2022)。二重異常TGマウスでは、ATL検体と類似したTCR/NF-κB経路の活性化と、生後半年でのリンパ増殖性疾患の発症が観察され、また、CD4 T cellにおいてはヒトATL検体と類似した遺伝子発現異常が観察されたことから、ATLの基本的な分子病態の形成機序が明らかになった。今後、分子病態に即した新規治療の開発が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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