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2020 年度 実施状況報告書

Ab initio法を活用した造血系腫瘍におけるlncRNAの統合的機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K08716
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

森 努  福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (60244373)

研究分担者 合山 進  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (80431849)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード造血器腫瘍 / システム生物学 / ab initio遺伝子軌道法 / long non-coding RNA
研究実績の概要

白血病の病態で重要な役割を持つlncRNAを同定する目的で,informaticな解析を開始した。TCGAに登録された18種の癌種で公開されている全てのmRNAとncRNAの情報をダウンロードし,そこからRNAの発現レベルと,DNAメチル化情報を抽出した。このうち,DNAメチル化情報はひとつの遺伝子当たり10から50個の数値データが登録されており,その最適な利用法の開発が必要である。現在までにDNAメチル化に関する情報の抽出手段の最適化を行ってきたが,なお改良の余地がある状況である。この改良が完成した後に,ab initio遺伝子軌道法の本計算に入る予定である。この手法は1遺伝子当たり10億回の計算を行う大掛かりなもので,約3ヶ月ほど掛けて遺伝子ネットワークの数値的描出を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計算法の構築には試行錯誤を繰り返した結果,完成に近づいてきたから。

今後の研究の推進方策

ab initio遺伝子軌道法の本計算は,2つの方向から進める。①現在のmRNA+lncRNA計算と,②mRNA+mutation+DNA copy number計算。①と②は,それぞれlncRNAと通常遺伝子のmRNAの機能計算を別個に進め,最終的にそれらを結びつける為のものである。既に②については計算法が確立しており,①の計算が終了し次第,統合に入る予定である。その結果を踏まえ,白血病細胞を用いた合山の検討結果との照合に進みたい。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は,プログラム作成の第一段階までの開発経費に充てた。
次年度は第二段階の開発経費と,informaticアプリケーションの使用料金に充当する。

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公開日: 2021-12-27  

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