研究実績の概要 |
MMSET活性ドメイン・精製ヌクレオソーム・抗ヒストンH3-K36me2抗体を用いたamplified luminescence proximity homogenous assayによって理化学研究所の低分子化合物ライブラリーをスクリーニングし、一次ヒット化合物を36個同定した。この初期ヒット候補化合物群について、精製MMSETのヒストンメチル化活性阻害をウエスタン法にて確認し、さらにMMSETと構造の類似するヒストンメチル化酵素G9aおよびSETD2を阻害しない5化合物(RK-0080552・RK-0710682・RK-0710684・RK-0710711・RK-0710719)を選択した。この5化合物について、MMSET陽性骨髄腫細胞株に対する選択的増殖抑制・H3-K36メチル化抑制・MMSET標的遺伝子(cyclin D2, IRF-4, ITGB7, SLAMF7)の発現抑制を確認し、RK-0080552とRK-0710682の2つをtrue hitsと選定した。RK-0710682とそのdifluoro analogであるRK-0710745を用い、マウスでのpharmacokinetic試験を行なったところ、毒性所見が見られた。そこで、RK-0080552とその誘導体を用いて毒性試験を行うことにした。
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