多発性骨髄腫株において、デキサメタゾン処理に応答しポマリドミド依存的にCRBNに結合するタンパク質群の網羅的な探索を行い、条件を満たすタンパク質を3つ同定した。そのうちの一つは、転写レベルでは2剤の影響を受けず、かつ多発性骨髄腫株の生存や増殖に重要で、デキサメタゾンとポマリドミド併用に特異的に発現が低下することが確認され、デキサメタゾンとポマリドミドの併用療法の薬効を媒介する基質であることが示唆された。また、トランスクリプトーム解析により、デキサメタゾンとポマリドミドの併用により発現変動に相互作用を示す標的遺伝子やパスウェイを同定した。
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