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2022 年度 研究成果報告書

悪性リンパ腫の多様性から解く臓器指向性の解明と新規治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08751
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

島田 和之  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50631503)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード悪性リンパ腫 / 微小環境 / がん関連線維芽細胞
研究成果の概要

悪性リンパ腫の節性病変を構成するがん関連線維芽細胞(CAF)がエクソソームに含まれるmiRNAを介して、細胞膜上のピリミジン誘導体輸送タンパクの発現低下をもたらし、ピリミジン拮抗薬の耐性化に関与していることを明らかにした。さらにエクソソームが腫瘍細胞のHDAC阻害薬の耐性化を誘導する一方で、CAFより分泌されるサイトカインが抗CD20抗体医薬の抗体依存性細胞傷害活性を増強することを明らかにした。さらにPD-L1構造異常を持ち、PD-L1高発現する難治性血管内リンパ腫患者由来異種移植マウスモデルにおいて、抗PD-1抗体医薬の薬効が確認出来ることを明らかにした。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性リンパ腫の節性病変を構成するCAFより分泌されるサイトカインやエクソソームが免疫担当細胞の抗体依存性細胞傷害活性の増強、腫瘍細胞の抗がん薬耐性化の獲得など様々な生理作用に関与する可能性を示したことは、悪性リンパ腫の多様性のある病態を理解する一助となり学術的意義があると考えられる。また、難治性悪性リンパ腫患者由来異種移植マウスモデルにおいても抗PD-1抗体医薬の薬効が確認出来たことは、難治性病態に対するPD-L1を標的とする治療応用への可能性に繋がる点で意義深いと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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