悪性リンパ腫の節性病変を構成するがん関連線維芽細胞(CAF)がエクソソームに含まれるmiRNAを介して、細胞膜上のピリミジン誘導体輸送タンパクの発現低下をもたらし、ピリミジン拮抗薬の耐性化に関与していることを明らかにした。さらにエクソソームが腫瘍細胞のHDAC阻害薬の耐性化を誘導する一方で、CAFより分泌されるサイトカインが抗CD20抗体医薬の抗体依存性細胞傷害活性を増強することを明らかにした。さらにPD-L1構造異常を持ち、PD-L1高発現する難治性血管内リンパ腫患者由来異種移植マウスモデルにおいて、抗PD-1抗体医薬の薬効が確認出来ることを明らかにした。
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