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2022 年度 研究成果報告書

ベーチェット病におけるHLA-B51とCD8陽性T細胞の関連についての検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08771
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部

研究代表者

住友 秀次  地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 医長 (20392996)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードベーチェット病 / eQTL解析 / Th17細胞 / Tc17細胞 / HLA-B51
研究成果の概要

我々は、ベーチェット病(BS)患者と健常人末梢血の解析を行い、BS患者でのTh17細胞の上昇と、Th17細胞におけるNFkB経路の活性化、BS患者での骨髄系樹状細胞をはじめとする抗原提示細胞の活性化を明らかにした。eQTL解析では、BSに関連する形質細胞様樹状細胞(pDC)遺伝子moduleのメンバーであるYBX3の発現が、BSリスク多型rs2617170 の影響を受けていることが示され、pDCにおけるYBX3がBSの発症と関連する可能性が考えられた。さらに、BSと最も強く関連する遺伝因子であるHLA-B51が、メモリーCD8陽性T細胞のIL-17 関連経路と関連することが示された。

自由記述の分野

臨床免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々が明らかにした結果より、BSでは骨髄系樹状細胞などの抗原提示細胞が活性化しており、サイトカインやケモカインの分泌を介してTh17細胞の増加、HLA-B51陽性BSにおけるTc17細胞の分化、好中球遊走に寄与する可能性が考えられた。そして、pDCにおけるYBX3発現が、BSの発症と強く関連する可能性が示された。
今後は、これらの新たな知見が、具体的にどのようなメカニズムででBS発症に関与するかを明らかにする方針である。これらの研究により、BSの治療戦略とバイオマーカーに関する新たな知見が得られる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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