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2022 年度 研究成果報告書

Microbiotaを起点とする全身性自己免疫疾患の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08773
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関大阪公立大学 (2022)
大阪市立大学 (2021)
京都大学 (2020)

研究代表者

橋本 求  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60512845)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード全身性エリテマトーデス / 腸内細菌叢 / Th17細胞 / ZAP70 / TCRシグナル
研究成果の概要

ZAP70変異の結果B6背景でSLEを、BALB/c背景で関節炎を起こす2つの動物モデル(SKG)を用い、全身性自己免疫疾患の発症における腸内細菌叢の役割を検討した。B6-SKGマウスでは、1)SLEの発症には腸内細菌叢が必須であり、2)腸内細菌叢の偏移によりTh17分化が誘導され、3)Th17は自己抗体のFc部分の糖鎖の脱シアル化を促進することでSLE発症に寄与すること、を明らかにした。BALB/c-SKGマウスを用いて、1)SKGマウスでは腸炎誘発により関節炎などのSpA病態が起きること、2)関節炎発症には生体内への腸内細菌のtranslocationが関係していること、を明らかにした。

自由記述の分野

リウマチ学

研究成果の学術的意義や社会的意義

SLEやSpAなどの全身性自己免疫疾患の発症メカニズムはまだよくわかっていないが、近年の研究により腸内細菌叢のかかわりが指摘されている。本研究では、腸内細菌叢がSLEやSpAなどの全身性自己免疫疾患の発症につながる分子メカニズムの一端を明らかにした。これらの研究成果は、腸内細菌叢とその生体内移行、もしくはTh17細胞の分化誘導やそれによる自己抗体の糖鎖修飾の変化が、自己免疫疾患の治療ターゲットとなりえることを示した。

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公開日: 2024-01-30  

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