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2022 年度 実施状況報告書

重症喘息の気道に腐生する真菌へのアレルギー診断法の開発とその実態解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K08790
研究機関独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター)

研究代表者

福冨 友馬  独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), アレルゲン研究室, 室長 (30463110)

研究分担者 乾 隆  大阪公立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80352912)
石橋 宰  大阪公立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70293214)
川上 裕司  独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (50451307)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードアレルギー / 喘息 / 真菌
研究実績の概要

本研究の目的は、重症喘息患者の下気道に腐生する真菌の調査を行い、その種類や頻度の実態を明らかにすること、また、個々の患者が真にどの真菌に対してアレルギーを生じているのか正確に判別することを可能にする特異抗原の同定を目的として血清学的な抗原解析を行うこと(対象真菌:カンジダ・アルビカンスCandida albicans、担子菌類)である。
①重症喘息患者の喀痰から検出される腐生真菌(担子菌類含む)の実態調査(担当 相模原病院 福冨、川上):相模原病院の真菌アレルギー患者(サンプル数300以上)を対象とした。重症喘息患者に対して喀痰真菌培養を行い、検出される真菌の種類やその頻度に関して検討を進めている。一部の喘息患者に関して、住居の訪問・環境調査を予定していたが、これはコロナ禍の影響で中止している。
②主な気道腐生真菌(対象真菌:カンジダ・アルビカンス、担子菌類)へのアレルギー診断マーカーの開発(担当:相模原病院 福冨 大阪府立大学 乾・石橋):相模原病院の重症真菌アレルギー喘息患者とその血清を研究対象とし、カンジダ強感作喘息患者の血清を用いて、カンジダ・アルビカンスの抗原性に関して検討している。IgE-Immunoblottingで主要抗原を同定し、そのリコンビナントタンパク質を作製し、リコンビナントタンパク質IgE抗体価の診断性能を評価する。現在カンジダ主要抗原のリコンビナントタンパク質を作製している。
③アレルゲンコンポーネントで同定した原因真菌と喘息の臨床像の関係について検証すること(担当:相模原病院 福冨):対象となる患者の登録を相模原病院で進めている。上記②の研究で作成したリコンビナントアレルゲンタンパク質を用いてIgE抗体価測定系を作製して、今後血清解析を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍の影響で訪問調査、環境調査が進めにくい状況にある。
血清解析の進捗も遅れている。

今後の研究の推進方策

訪問調査や環境調査は進めにくいが、血清解析や喀痰の真菌解析、アレルゲンの作製、を中心に研究を進めてゆく。

次年度使用額が生じた理由

リコンビナントアレルゲンの作製が今年度内に行えず次年度に行うことになったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of fungi causing humidifier lung: 2 rare cases and a review of the literature2022

    • 著者名/発表者名
      Ryu Kai、Fukutomi Yuma、Sekiya Kiyoshi、Saito Akemi、Hamada Yuto、Watai Kentaro、Kamide Yosuke、Taniguchi Masami、Araya Jun、Kuwano Kazuyoshi、Kamei Katsuhiko
    • 雑誌名

      Asia Pacific Allergy

      巻: 12 ページ: e43~e43

    • DOI

      10.5415/apallergy.2022.12.e43

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] アレルゲンコンポーネント~最新の知見から~ 真菌とアレルゲンコンポーネント2022

    • 著者名/発表者名
      福冨友馬
    • 学会等名
      第71回日本アレルギー学会学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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