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2023 年度 実績報告書

重症喘息の気道に腐生する真菌へのアレルギー診断法の開発とその実態解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K08790
研究機関独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター)

研究代表者

福冨 友馬  独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 臨床研究推進部, 部長 (30463110)

研究分担者 乾 隆  大阪公立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80352912)
石橋 宰  大阪公立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70293214)
川上 裕司  独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (50451307)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードアレルギー / 喘息 / 真菌
研究実績の概要

本研究の目的は、重症喘息患者の下気道に腐生する真菌の調査を行い、その種類や頻度の実態を明らかにすること、また、個々の患者が真にどの真菌に対してアレルギーを生じているのか正確に判別することを可能にする特異抗原の同定を目的として血清学的な抗原解析を行うこと(対象真菌:カンジダ・アルビカンスCandida albicans)である。
① 重症喘息患者の喀痰から検出される腐生真菌(担子菌類含む)の実態調査(担当 相模原病院 福冨、川上):2017年11月から2023年3月までに相模原病院の呼吸器科アレルギー科を受診した真菌アレルギー患者を含む呼吸器疾患患者の喀痰に由来する真菌に対する全数調査を行った。検出された無胞子性白色カビ(mycelia)に対する遺伝子解析では、Schizophyllum commune、Fomitopsis palustris、Trametes hirsuta、などの様々な真菌が同定された。特にSchizophyllum communeの検出頻度は約25%と高かった。
② 主な気道腐生真菌(対象真菌:カンジダ・アルビカンス、担子菌類)へのアレルギー診断マーカーの開発(担当:相模原病院 福冨 大阪府立大学 乾・石橋):相模原病院の重症真菌アレルギー喘息患者とその血清を研究対象とし、カンジダ強感作喘息患者の血清を用いて、解析を行った。カンジダの主要抗原SAP2に対するリコンビナントタンパク質を作製し、リコンビナントタンパク質IgE抗体価の測定系を確立した。
③ アレルゲンコンポーネントで同定した原因真菌と喘息の臨床像の関係について検証すること(担当:相模原病院 福冨):対象となる患者の登録を相模原病院で行った。上記②の研究で作成したリコンビナントアレルゲンタンパク質を用いてIgE抗体価測定系を作製して、血清解析を進めている。

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公開日: 2024-12-25  

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