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2021 年度 実施状況報告書

オートファジー受容体オプチニューリンを標的とした新しい関節破壊制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08791
研究機関北海道大学

研究代表者

加藤 将  北海道大学, 大学病院, 講師 (10755896)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード関節リウマチ / 滑膜線維芽細胞 / オートファジー / オートファジー受容体 / オプチニューリン
研究実績の概要

昨年度、滑膜線維芽細胞においてオートファジー受容体オプチニューリンが破骨細胞分化、炎症、軟骨破壊、骨修復にかかわることを論文発表し、サイトカインとオプチニューリンの発現およびその翻訳語修飾との関連を示したが、本年度は滑膜線維芽細胞におけるオートファジーおよびオートファジー関連分子のさらなる役割について検討した。
オートファジーがどのような機序を介しシトルリン化を促進するのか?という点に関して、下記の知見を得た。我々は、滑膜線維芽細胞において細胞飢餓またはプロテアソーム阻害によりオートファジーを誘導するとビメンチンのシトルリン化が亢進することをすでに報告しているが、この現象がリソソームの機能を介していないことが示唆された。具体的には、リソソーム阻害剤であるクロロキンまたはBafilomycin A1で処理した滑膜線維芽細胞において細胞飢餓によりオートファジーを誘導するとビメンチンのシトルリン化は抑制されず、むしろ、さらに亢進した。また、オートファゴソームとリソソームを融合させる働きを持つSNAREタンパク質であるSyntaxin 17をsiRNAを用いてノックダウンした滑膜線維芽細胞において細胞飢餓によりオートファジーを誘導しても、同様にビメンチンのシトルリン化は抑制されず、むしろ、さらに亢進した。これらの結果を基盤とし、オートファジー受容体、SNAREタンパク質を含むオートファジー関連分子がどのようにシトルリン化を促進するのか今後さらに検討を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画のおよそ70%が令和3年度までに終了した。

今後の研究の推進方策

研究はおおむね順調に進展しており、令和4年度も当初の計画通り進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Optineurin in synovial fibroblasts protects the joint by suppressing osteoclastogenesis in rheumatoid arthritis2021

    • 著者名/発表者名
      Masaru Kato, Wenshi Lee, Michihito Kono, Yuichiro Fujieda, Kenji Oku, Shinsuke Yasuda, Olga Amengual, Tatsuya Atsumi
    • 学会等名
      12th International Congress on Autoimmunity
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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