本研究では、細菌感染症に対する治療の選択肢を増やすべく、細菌感染症の抗菌薬非依存的な治療法の開発を行った。開発にあたり、マウスを使用した動物実験を行い、大腸菌やその近縁であるCitrobacter rodentium、肺炎桿菌、および黄色ブドウ球菌を使用した。 大腸菌やCitrobacter rodentiumは主に経口感染を、肺炎桿菌と黄色ブドウ球菌は経静脈感染を行った。Citrobacter rodentiumのモデルでは、免疫グロブリンの経口投与による治療、黄色ブドウ球菌に対してはインフラマソームを制御する治療法の開発を行った。 また、大腸菌のST131株の生物学的特性について報告した。
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