まず、男性HIV通院患者60名における、血清遊離テストステロン値(fTST)と、生活習慣病およびHbA1cなどの疾患に関連するマーカーとの関連を評価した。半数以上が遅発性性線機能低下症に合致し、 fTSTは高血圧の合併、HbA1c高値で低下しており、一部の生活習慣病は、 fTST低値によってもたらされている可能性が示された。合わせて基礎的にHIVと fTSTとの関係性を評価したが、まずHIV治療薬との関連を検討したが明らかなものはなく、一方でHIV感染者において増加すると考えられているB細胞刺激因子が肝細胞HepG2細胞から fTSTを減らす役割をもつSHBGの産生を促すことが明らかとなった。
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