サルコペニアモデルであるmAktDKOマウスを24時間絶食に置いたところ、血糖が有意に低下し、またカロリー制限は一般には老化を抑制するが、このマウスでは過半数が数週間のうちに死亡した。このことからサルコペニアは低栄養に脆弱で、過度のエネルギー制限は有用でない可能性が考えられた。 一方でこのマウスへのFoxO阻害剤の4週間投与により、速筋重量の部分的な増加を認め、治療効果が期待できるものと考えられた。 また腫瘍耐性を検討する目的でメラノーマ細胞の接種実験を行なったところ、KOマウスで腫瘍の増殖が促進されるという結果であり、骨格筋が全身の他組織における腫瘍の増殖を制御している可能性が考えられた。
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