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2022 年度 研究成果報告書

骨格筋のAktを中心とした老化制御機能の解明と治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08857
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関東京大学

研究代表者

笹子 敬洋  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (20550429)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードサルコペニア / 糖尿病 / 老化 / インスリン抵抗性 / 骨粗鬆症
研究成果の概要

サルコペニアモデルであるmAktDKOマウスを24時間絶食に置いたところ、血糖が有意に低下し、またカロリー制限は一般には老化を抑制するが、このマウスでは過半数が数週間のうちに死亡した。このことからサルコペニアは低栄養に脆弱で、過度のエネルギー制限は有用でない可能性が考えられた。
一方でこのマウスへのFoxO阻害剤の4週間投与により、速筋重量の部分的な増加を認め、治療効果が期待できるものと考えられた。
また腫瘍耐性を検討する目的でメラノーマ細胞の接種実験を行なったところ、KOマウスで腫瘍の増殖が促進されるという結果であり、骨格筋が全身の他組織における腫瘍の増殖を制御している可能性が考えられた。

自由記述の分野

糖尿病・代謝・内分泌

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国では糖尿病に加えてサルコペニアの増加も重要な課題であり、また両者は密接に関連していることが知られている。
我々は本研究により、サルコペニアの病態にはインスリンシグナルの下流分子のうち、AktとFoxOが重要であり、前者の活性を保ち後者の活性を抑制することが、サルコペニアの治療につながることを明らかにした。次にサルコペニアでは他組織における腫瘍増殖が促進されることも明らかとなり、何らかの骨格筋由来の因子の可能性が想定された。一方でサルコペニアは低栄養に対して脆弱であり、糖尿病に対する食事療法は重要であるものの、サルコペニア合併での過度なエネルギー制限が有益でない可能性も示された。

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公開日: 2024-01-30  

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