研究課題/領域番号 |
20K08859
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
須賀 英隆 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (20569818)
|
研究分担者 |
有馬 寛 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50422770)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | ヒト多能性幹細胞 / 視床下部 / 幹細胞 / 神経幹細胞 |
研究成果の概要 |
転写因子RAXに着目し、RAX::VENUSをノックインしたヒトES細胞を用いて視床下部神経幹細胞の作製に成功した。この細胞は神経幹細胞の性質である自己複製能と多分化能とを有していた。またこの細胞を免疫不全モデルマウスの腹側視床下部に移植したところ、生着し視床下部神経細胞に分化することを確認した。細胞表面抗原を利用して野生型のヒトES細胞から作製することにも成功した。視床下部障害患者への再生医療の基盤技術になりうる。
|
自由記述の分野 |
内分泌学、再生医学、発生学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトES細胞から視床下部神経幹細胞の性質を持つ細胞を作製する基盤技術ができたと考えられる。視床下部は体の恒常性を保つ重要な器官だがひとたび傷つくと回復しない。今後視床下部障害を来した患者さんに対する再生医療実現のための技術となることが期待される。またマウスの視床下部神経幹細胞から分泌されるエクソソームは抗加齢作用を持つと報告されており、加齢に関する研究にも役立つと考えられる。
|