• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

3次元培養を用いたYAP代謝プロファイルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K08862
研究機関山口大学

研究代表者

古元 礼子  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (70311818)

研究分担者 恒富 亮一  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10420514)
早野 崇英  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30642392)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードHippo経路 / 代謝 / 3次元培養 / 遺伝子発現
研究実績の概要

本研究課題では、Hippo経路とその鍵分子YAP/TAZによるエネルギー代謝制御について、3次元細胞培養系を用いた研究を行う。Hippo経路は発生期において、形態形成、多分化能獲得、およびstemness(幹細胞らしさ)に関わり、組織の再生や発生過程で重要で①器官の大きさや発がんを抑制、②細胞間接着や細胞骨格刺激に応答し、細胞接着阻害や上皮間葉転換(EMT)に関与、③幹細胞の未分化能の維持、④細胞数や張力に応答、等の役割が知られている。通常の2次元培養では細胞は平面的に増殖しHippo経路は抑制されており、転写共役因子YAP/TAZは著しく活性化している。そのため、YAP/TAZの生理的な役割の解析には3次元培養系が必須である。
今年度は、前年度までに得られた各種細胞3次元培養系でのRNAseqの解析結果を元に、いくつかの代謝経路に関わるシグナル伝達に絞り込み、研究を行っている。
また、昨年度同様にヒト由来細胞で3次元培養系による代謝活性測定実験を継続している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

標的となるシグナル伝達経路の絞り込みを行ったが、経路の数が多いため、さらに絞り込みが必要となっている。

今後の研究の推進方策

現在行っている解析結果を踏まえ、絞り込んだ代謝経路でYAPの標的となる責任分子候補を挙げ、実験を行う。

次年度使用額が生じた理由

今年度に行う予定であったシグナル伝達解析実験は、シグナル伝達経路の絞り込みのために実験の追加が必要となったため、新たな試薬類の購入が予定より低額となり、試薬類の購入について未使用額が生じた。この未使用額については、令和6年度の実験試薬の購入に充てる。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi