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2022 年度 研究成果報告書

必須脂肪酸の脳内時空間的代謝経路の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08900
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関国立研究開発法人国立国際医療研究センター

研究代表者

柳田 圭介  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所・脂質生命科学研究部, 上級研究員 (00583882)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードドコサヘキサエン酸 / アラキドン酸 / 多価不飽和脂肪酸 / 脳機能障害 / リピドミクス
研究成果の概要

ドコサヘキサエン酸(DHA)やアラキドン酸(ARA) などの必須脂肪酸は特に脳に豊富に存在しその機能に極めて重要である。しかしその脳内輸送や分子形態を含む代謝の経路、その生理的意義などについては未解明であり、本研究では血管から脳実質に取り込まれた脂肪酸の脳内代謝経路を明らかにすることを目的とした。
研究の結果、脳血管内皮細胞に取り込まれたリゾホスファチジルコリン(LPC)はホスファチジルコリンに代謝されること、LPC以外の形態で脳実質に運ばれる脳内脂肪酸移行経路があることを明らかにした。さらにLPCの取り込みを起点とする脳血管内皮細胞特有の遺伝子発現調節機構の存在について新たに見いだした。

自由記述の分野

脂質生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

DHAやARAの脳への輸送機序やその生理的意義や必須脂肪酸の分子形態を含めた分子基盤の基礎的な理解は不足している。本研究成果により、これまで想定されていたリゾホスファチジルコリン(LPC)による脳への輸送経路とは独立した輸送機構の存在が示唆されたこと、LPCの取り込みが起点となる脳血管内皮細胞特有の遺伝子発現調節機構が同定されたことにより、今後のこの新規輸送経路の同定や遺伝子調節機構の詳細な解析を通じ、神経疾患や脳健康維持のための新しい治療/予防戦略への応用が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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