• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

テトラヒドロビオプテリンを用いた褐色脂肪重量の制御による肥満・糖尿病予防法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K08903
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関京都大学

研究代表者

藤田 義人  京都大学, 医学研究科, 講師 (50547809)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード糖尿病 / 肥満症 / 褐色脂肪組織
研究成果の概要

本研究は、新生児期のBH4がBATを介して成長後の代謝に影響を及ぼす機序を明らかにし、糖尿病・肥満症の治療法を開発することを目的とした。出生時のBH4欠乏マウスとコントロールマウス由来のBATを採取し関与する因子の探索を行った。メタボローム解析、RNAシーケンス解析にて2群間を判別が可能であり、違いに寄与する因子を見出した。さらに、BH4欠乏マウスの出生前の胎児の時期より、母体BH4欠乏マウスにBH4を胎盤内投与すると出生時のBAT機能が回復した。この胎盤内BAT投与後に出生したマウスのBATの特徴を調べたところ、コントロールマウスのBATに近い遺伝的、代謝的特徴を有していることが示された。

自由記述の分野

糖尿病、肥満症

研究成果の学術的意義や社会的意義

BATは熱産生によりエネルギー代謝を促進させる臓器であり、新たな肥満症・糖尿病の治療標的として注目されている。BH4はnitric oxideやカテコラミン合成酵素の補酵素として作用しBATを活性化させる物質である。申請者らはこのBH4を妊娠後期の母体マウスに投与したところ新生児マウスのBAT重量が増加することを見出した。さらに、成長後の糖尿病・肥満症の発症を予防できる可能性を示す所見を見出した。これらの機能に関与する因子を見出しており、新たな糖尿病・肥満症の発症予防、治療の標的の開発につながる成果が得られた。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi