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2022 年度 研究成果報告書

HPA軸における循環血液中microRNAの生理的・病理的意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08907
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

山本 雅昭  神戸大学, 医学研究科, 助教 (30724017)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード副腎不全 / エクソソーム / バイオマーカー / メタボローム / miRNA
研究成果の概要

本研究では、副腎不全モデルの患者4名から得た血液を用いて、コルチゾール不足による様々な変化を多角的に解析した。血清エクソソーム中のmiRNA発現量や血液中のmRNA発現量の分析により、コルチゾール不足状態で有意に変化する20種類程度のmiRNA群や53遺伝子が特定された。さらに、血清中の代謝産物のメタボローム解析からは、副腎不全状態で7種類の代謝産物が有意に減少していることが明らかになった。これらの研究から、我々はコルチゾール不足の診断バイオマーカーとして臨床的有用性が期待される分子を同定することができた。

自由記述の分野

内分泌代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

副腎不全はステロイドホルモンの不足により起こる病気であり、直ちにステロイドホルモンの補充が行われると時に致死的となる疾患である。しかしその診断にはホルモン値の測定に依存しステロイドホルモンの作用不足を診断するバイオマーカーは存在しない。そこで本研究では副腎不全の定量可能な新規バイオマーカーを同定することを目的とした。今回ヒト副腎不全患者から得た血液から様々なバイオマーカーを同定できたことは、これら候補分子が即臨床応用できる可能性を有していることを意味する。この成果により簡便に副腎不全が診断できれば、学術的のみならず社会的意義も極めて大きいと言わる。

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公開日: 2024-01-30  

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