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2022 年度 研究成果報告書

糖代謝関連臓器における生体内オートファジーフラックスの病態生理学的意義の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08917
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

西田 友哉  順天堂大学, 医学部, 准教授 (10581449)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードオートファジー / 膵β細胞 / 糖尿病 / インスリン抵抗性 / レポーターマウス
研究成果の概要

オートファジーは、膵臓β細胞の細胞恒常性の維持に不可欠な役割を担っている。本研究では、pHluorin-LC3-mCherryレポーターを発現するトランスジェニックマウスを作製し糖代謝関連臓器でのオートファジーフラックスを検討した。膵島のオートファジーフラックスは飢餓後に増加し、短期間の再給餌でフラックスが抑制されるには、他のインスリン標的臓器よりも長期間の再飢餓を必要とした。さらに、インスリン抵抗性下では、膵臓β細胞におけるオートファジーフラックスの不均一性が顕在化し、グルコース応答性細胞内Ca流入や遺伝子発現がフラックスに高低により異なることが明らかとなった。

自由記述の分野

糖尿病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、全身のオートファジーフラックスを評価できる新しいレポーターマウスを開発した。飢餓やインスリン抵抗性増大下といった糖尿病に関係する病態生理学的な状況において、このマウスを用いた解析により、生体のオートファジーフラックスがどのように変化し、それと関連して機能や遺伝子発現にどのような違いが見出されるかを明らかにした点で重要な意義を持つ研究である。特に、インスリン抵抗性下での膵β細胞オートファジーフラックスの不均一性の詳細な解析結果の報告は新しい知見であり、そのメカニズムを明らかにすることによって、糖尿病の発症や進展の予防に結びつく新しい治療法が開拓につながると考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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