研究課題/領域番号 |
20K08920
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
中村 二郎 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40283444)
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研究分担者 |
成瀬 桂子 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (30387576)
加藤 宏一 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (40319322)
速水 智英 愛知医科大学, 医学部, 助教 (60740933)
姫野 龍仁 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60753762)
神谷 英紀 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (70542679)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Diabetic polyneuropathy / O-GlcNAc |
研究実績の概要 |
糖尿病性多発神経障害(diabetic polyneuropathy; DPN)は高頻度な糖尿病性合併症であるが、有効な治療法は未確立であり、さらなる機序解明が必要な状況である。 本研究では、DPNの新たな発症機序として、タンパクの翻訳後修飾の一つであるO-結合型Nアセチルグルコサミン(O-GlcNAc)修飾に注目した。O-GlcNAc修飾は中枢および末梢神経系の機能維持において重要な役割を果たすことが知られている。そこで本研究では、末梢神経系のO-GlcNAc修飾タンパクを探索し、そのDPNの病態におよぼす影響を解明する。 方法は、大きく3つに分けられる。実験1は、感覚ニューロン株・シュワン細胞株を用いグルコース負荷によるO-GlcNAc修飾の変化が生じるタンパクを網羅的に探索し、細胞機能に変化をもたらすタンパクを同定する。実験2は、糖尿病モデルマウスの末梢神経系においてO-GlcNAc修飾の変化を解析し、実験1で得られた知見と併せ、病態形成に寄与するタンパクを絞り込む。実験3は、末梢神経系特異的O-GlcNAc転移酵素(OGT)欠損あるいはO-GlcNAc脱転移酵素(OGA)欠損マウスを作成し、糖尿病状態とした上で、DPNの発症・進展の変化を比較検討する。 2020年度は、実験1のペプチドシークエンスを実施し、候補タンパクのリストを得た。また、実験3のマウスの移入手続きを進めている。現在、他施設でのクリーンナップ処理を依頼中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究に専属する大学院生に対し、COVID-19診療病棟への勤務等が命じられ、また、実験補助員が1名退職したことにより、若干の研究計画の遅延が生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、実験1については、候補タンパクの機能をin silico解析し、絞り込みを実施する。絞り込み後、実験2を開始する。実験3については、動物の施設への搬入と繁殖を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
専属大学院生のCOVID-19診療への従事等により研究計画の若干の遅滞が生じたことによる。
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