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2022 年度 実施状況報告書

トリプルネガティブ乳癌におけるERO1-Lαをターゲットにした複合免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08935
研究機関札幌医科大学

研究代表者

九冨 五郎  札幌医科大学, 医学部, 講師 (10404625)

研究分担者 島 宏彰  札幌医科大学, 医学部, 助教 (00404616)
和田 朝香  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10830151)
鳥越 俊彦  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20301400)
廣橋 良彦  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30516901)
竹政 伊知朗  札幌医科大学, 医学部, 教授 (50379252)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードトリプルネガティブ乳癌 / 免疫複合療法 / ERO1-Lα
研究実績の概要

トリプルネガティブ乳癌細胞株(MDA-MB-231)にERO1-Lαをノックダウンした細胞株に関して、ERO1でのウェスタンブロットを行ってたんぱくの発現を確認した。そして、wildタイプに比較して確実にたんぱく発現が低下していることを確認した。
トリプルネガティブ乳癌細胞株(MDA-MB-231)にERO1-Lαをノックダウンした細胞株と、ERO1-Lα阻害剤誘導体を加えた細胞株におけるVEGFとPD-L1の発現を伝子発現と免疫染色を用いたタンパクの発現を検討した。その結果として、ノックダウンした細胞株と、ERO1-Lα阻害剤誘導体を加えた細胞株のいずれにおいても同様に発現の低下を認めた。
免疫不全マウスを用いた治療実験
1) NOD/SCIDマウスにTN乳癌細胞株(MDA-MB-231)を接種し、腫瘍のサイズが120-140mm3になったところでPlacebo、抗VEGF抗体、抗PD-L1抗体、ERO1-Lα阻害剤誘導体をマウスに接種し治療実験を行う。治療を開始して腫瘍増殖に与える影響を比較検討した。そうしたところPlaceboに比べて腫瘍増殖に関しては腫瘍抑制効果を認めた。
2) 同様にNOD/SCIDマウスにTN乳癌細胞株(MDA-MB-231)のERO1-Lαをノックダウンした細胞株ERO1-Lα KD-MDA-MB231を接種し、腫瘍のサイズが120-140mm3になったところでPlacebo、抗VEGF抗体、抗PD-L1抗体、ERO1-Lα阻害剤誘導体をマウスに接種し治療実験を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

がん患者末梢血リンパ球からCD14陽性細胞とCD8陽性細胞を分離し、CD14陽性細胞をIL-4, GM-CSF存在下で培養して樹状細胞に分化。これにLiposome封入がん抗原cDNAを添加して遺伝子を発現させ、CD8陽性T細胞と共培養する。IL-2を加えて約10日間培養を行う実験に難渋している。

今後の研究の推進方策

上記実験に関しては研究分担者の廣橋准教授に相談しながら前へ進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

国際学会等の発表において旅費や免疫染色における検体が予想以上に増えたため

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公開日: 2023-12-25  

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