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2023 年度 実績報告書

トリプルネガティブ乳癌におけるERO1-Lαをターゲットにした複合免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08935
研究機関札幌医科大学

研究代表者

九冨 五郎  札幌医科大学, 医学部, 講師 (10404625)

研究分担者 島 宏彰  札幌医科大学, 医学部, 講師 (00404616)
和田 朝香  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10830151)
鳥越 俊彦  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20301400)
廣橋 良彦  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30516901)
竹政 伊知朗  札幌医科大学, 医学部, 教授 (50379252)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードトリプルネガティブ乳癌
研究実績の概要

免疫不全マウスを用いた治療実験1) NOD/SCIDマウスにTN乳癌細胞株を接種し、腫瘍のサイズが120-140mm3になったところで、治療の前日に抗原特異的CTLクローンをivする。ここでは、我々が以前より実験を行っているSurvivinのCTLクローンを用いる。マウスをPlacebo群、抗VEGF抗体投与群、抗PD-L1抗体投与群、ERO1-Lα阻害剤誘導体(ERODXIN)投与群および3剤併用群の5群に分け治療実験を行う(図5)。薬剤投与(1週間)後に腫瘍を摘出して免疫染色を行い、HIF-1α、VEGF-A、PD-L1、ERO-L1αの発現量を調べる。2) NOD/SCIDマウスにTN乳癌細胞株のERO1-Lαをノックダウンした細胞株を接種し、腫瘍増殖能、関連蛋白の発現量を同様に調べる。その結果、1) Placebo群、抗VEGF抗体投与群、抗PD-L1抗体投与群、ERO1-Lα阻害剤誘導体(ERODXIN)投与群および3剤併用群は3剤併用群で一番抗腫瘍効果を認めた。また薬剤投与後の免疫染色による個々の発現量に関しては、ERO1-Lα阻害剤で治療を行った後の腫瘍に関する群においてERO-L1αの発現量が低下したことを確認した。
腫瘍周囲微小環境の評価
上記治療が腫瘍増殖に与える影響について、腫瘍周囲微小環境に関して評価する。組織レベルでのCTLの浸潤や血管新生などをそれぞれCD8およびCD31を用いて評価する。また、CD8+ T cellをフローサイトメーターで分離し、エリスポットアッセイにてペプチド特異的CTLが誘導されているかを評価する。こちらの評価に関しては、CTLの浸潤や血管新生もCD8やCD31の免疫染色により腫瘍周囲の微小環境の変化は確認できた。

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公開日: 2024-12-25  

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