腎移植においてドナー非特異的抗HLA抗体(non-DSA)を高力価で保有している症例がある。特に交叉反応性抗原(CREG)に対する抗体を有する症例での脱感作は議論が分かれる。 同じアロ抗原(H2-Kb)を有するBL/6マウス間の皮膚移植では生着し、別のアロ抗原(H2-Kd)を有するマウス間での皮膚移植では拒絶反応が見られ、一度Balb/c(H2-Kd)の皮膚移植をされたBL/6マウス(H2-Kb)に再度Balb/cの皮膚を移植すると拒絶反応がより早く出現した。 一方で、当方の臨床データで輸血による感作リスクについても検討し、輸血群でde novo DSA産生が多く移植腎生着率も低い傾向にあった。
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