本研究はご遺体を用いた消化器外科手術研修のために、最も適した腹部内臓の固定方法を開発することを目的とする。しかし、研究期間中に新型コロナウィルス感染が拡大したため、研究活動が制限され、新しく提供いただいたご遺体の最初の固定段階での研究ができなかった。そこで、その代わりに脳死臓器移植の際のドナーの臓器摘出手技についてご遺体を用いて研修を行い、その際に開腹後腹部大動脈から保存液を流し、下大静脈から脱血する手技を行い、腹部臓器の灌流状態の観察を行った。この方法により肝臓などの臓器はwash-outがより良好に行えることが確認された。
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