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2022 年度 研究成果報告書

不均一な乳がんに特異的な腫瘍抗原の同定と免疫細胞活性化メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08968
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関藤田医科大学 (2022)
慶應義塾大学 (2020-2021)

研究代表者

有馬 好美  藤田医科大学, がん医療研究センター, 客員准教授 (20309751)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードがんの不均一性
研究成果の概要

腫瘍内不均一性を有する難治性乳がんの根治を目指した免疫治療法のための分子機構を解明するため、免疫系を含め腫瘍の微小環境を反映したマウスがんモデルを構築した。肺腺がんマウスモデルを基盤として、がん周辺微小環境によって肺がん細胞がsolid型からacinar型へと変化する現象が、がんの不均一性に寄与することを見出した。胆管がんマウスにおいて形成された腫瘍組織は、がん細胞の他に線維芽細胞や免疫細胞を含む間質に富んだ不均一な組織であり、ヒト胆管がんの病理組織像に酷似していた。また、不均一な腫瘍組織内において、がん細胞と線維芽細胞の相互作用が腫瘍免疫抑制に関わる可能性について考察し報告した。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんはゲノム的にも形質的にも多様であり、異なる性質を持つ不均一ながん細胞の集団と、その微小環境で構成される複雑な組織である。がんの不均一性は、がんのさらなる悪性化を誘導し、治療を困難にする要因と考えられており、また、不均一な腫瘍組織内でのがん細胞と線維芽細胞の相互作用が腫瘍免疫抑制に関与すると考えられている。本研究によって構築したマウスモデルに形成された腫瘍組織は、ヒトの腫瘍組織の病理像と酷似しており、免疫系を含め腫瘍の微小環境を反映したよりヒトに近いマウスモデルである。このマウスモデルを基盤として、乳がんの根治につながる免疫治療法のための分子基盤および分子機構が解明できると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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