研究課題/領域番号 |
20K09011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
沖 英次 九州大学, 大学院医学研究院, 准教授 (70380392)
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研究分担者 |
北尾 洋之 九州大学, 薬学研究院, 教授 (30368617)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ゲノム検査 / 遺伝子検査 / 遺伝子サブタイプ / ctDNA / 大腸癌 / 術後補助療法 |
研究成果の概要 |
遺伝子発現検査とゲノム検査で大腸癌のサブタイプを分類し術後の治療方針を決定する遺伝子診断システムの開発を行った。Budding signatureを利用した新しい術後予後予測システムを作成、budding signatureが癌の予後予測に使用できることを臨床例で確認した。そのほか、ctDNAを用いた大腸癌術後症例の前向き観察研究を行った。症例毎に異なるセットのパネルを用いて、ctDNAを同定するカスタムメイドの方法により、術後4週時点で血中循環腫瘍DNA陽性は、陰性と比較して、再発リスクが著しく高いことが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
消化器外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌は切除可能であっても、3割程度の患者が術後に再発する。本検討により、これら遺伝子検査が、腫瘍マーカーや画像検査と比較して鋭敏、迅速に術後の再発予測ができることが明らかとなった。これら方法を使い、再発しにくい患者、再発しやすい患者を層別化し、術後の治療を省略する、もしくは強力な術後治療を行うことができる。結果的に大腸癌の予後が飛躍的に改善することが期待される。
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