現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
023年4月現在、大量肝切除術前に門脈塞栓術術およびpartial TIPE ALPPSを要する患者を登録中である。門脈塞栓術症例を11症例、partial TIPE ALPPSを3症例登録した。いずれの症例も門脈塞栓術、partial TIPE ALPPS前後の肝機能評価、肝容量評価を行なった。登録症例のうち10症例が大量肝切除を行われており、残りの3症例は今後切除の予定である。 切除した10症例のうち術後肝不全を来したものは1症例で、手術関連死亡は0であった。 切除症例10例については切除された肝臓のうち塞栓領域、非塞栓領域の病理学的検索を行なっている。具体的にはパラフィン固定した組織標本にH.E.染色を行い肝組織の類洞構造の変化、胆管や血管の増生、hepatocyteの形態変化(成熟度)を光学顕微鏡で観察する。2, 7組織学的にAlbumin (肝機能), AFP (肝機能), Ki 67 (増殖能), pH3 (増殖能), Hepatocyte growth factor(HGF)(増殖能), Proliferating cell nuclear antigen (PCNA) (増殖能), α-smooth muscle actin (血管新生)の抗体で免疫染色を行い塞栓肝と非塞栓肝の機能的変化を精査中である。
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