研究課題/領域番号 |
20K09040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
三村 耕作 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (90568031)
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研究分担者 |
花山 寛之 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00622333)
河野 浩二 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40283204)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 胃癌 / 免疫療法 / PD-L1 / PD-L2 / CEACAM-1 / LSECtin |
研究成果の概要 |
Public database、胃癌細胞株、臨床検体を用いた解析より、胃癌細胞には、PD-1のligand(PD-L1とPD-L2)に加え、LAG-3のligand(LSECtinとMHC class II)、TIM-3のligand(CEACAM-1)が発現しており、それらは共発現している傾向が示された。この結果は、大腸癌、PD-1療法不応性メラノーマ消化管転移巣においても同じ傾向にあった。さらに、腫瘍抗原特異的細胞傷害性T細胞(CTL)は、これらの各経路から抑制を受けており、各々の経路を阻害することで腫瘍抗原特異的CTLの細胞傷害能は増強された。
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自由記述の分野 |
腫瘍免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗PD-1抗体が進行・再発胃癌に使用されているが、その奏効率は未だに低く、効果増強方法の開発が急務である。本研究により、胃癌におけるPD-1経路以外の免疫抑制機構(LAG-3経路とTIM-3経路)の存在が明らかとなり、各経路を阻害することで腫瘍抗原特異的細胞傷害性T細胞の機能が増強されることが証明された。これらの成果は、PD-1経路と他の抑制性免疫チェックポイント経路を標的とした複合がん免疫療法の開発の礎となり、医療経済的効果をもたらすだけでなく、進行・再発胃癌の新たな治療戦略を創造する。
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