血中循環腫瘍DNA (circulating tumor DNA: ctDNA)モニタリングのがん診療における臨床的意義を検討した。食道癌、胃癌、大腸癌の原発巣の遺伝子パネル検査で検出された症例特異的変異のうち症例ごとに少数を選定し、digital PCR (dPCR)でctDNAモニタリングを行った。食道癌の91%、大腸癌の85%、胃癌の33%の症例で、早期再発予測、無再発確証、正確な治療効果判定におけるctDNA検査の臨床的妥当性を示した。本検査システムは、治療効果判定、効果予測、治療後のサーベイランスなど癌患者の日常診療における方針決定の診断ツールとして役立つことを明らかにした。
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