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2022 年度 研究成果報告書

消化器癌における症例特異的変異を用いたctDNAモニタリングの臨床的意義の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09064
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関岩手医科大学

研究代表者

岩谷 岳  岩手医科大学, 医学部, 特任教授 (70405801)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード消化器癌 / circulating tumor DNA / 遺伝子変異
研究成果の概要

血中循環腫瘍DNA (circulating tumor DNA: ctDNA)モニタリングのがん診療における臨床的意義を検討した。食道癌、胃癌、大腸癌の原発巣の遺伝子パネル検査で検出された症例特異的変異のうち症例ごとに少数を選定し、digital PCR (dPCR)でctDNAモニタリングを行った。食道癌の91%、大腸癌の85%、胃癌の33%の症例で、早期再発予測、無再発確証、正確な治療効果判定におけるctDNA検査の臨床的妥当性を示した。本検査システムは、治療効果判定、効果予測、治療後のサーベイランスなど癌患者の日常診療における方針決定の診断ツールとして役立つことを明らかにした。

自由記述の分野

臨床腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん遺伝子パネル検査が保険適応となり広く施行されるようになったが、検査結果からの治療到達率は低い。また高度進行癌症例が対象であり、遺伝子異常に対応する推奨治療が見つかってもわずかな期間の延命にしかつながっていない場合が多い。多くのがんで術後補助療法の有効性が示されているように、癌細胞量が微量であれば治療により治癒する可能性が上昇する。ctDNAは体内の腫瘍細胞量を反映するが、再発画像診断に約6か月先行して陽性化する。われわれが開発したctDNA検査システムは安価にくり返し検査が可能あり、個別化高感度腫瘍マーカーとして早期治療介入を可能とし、患者予後を改善すると期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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