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2022 年度 研究成果報告書

形態別にみた多発膵管内病変の膵内分布とclonality

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09070
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院医学研究所

研究代表者

唐崎 秀則  医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院医学研究所, がん生物研究部, 客員研究員 (50374806)

研究分担者 水上 裕輔  旭川医科大学, 医学部, 教授 (30400089)
小野 裕介  医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院医学研究所, ゲノム診断研究部, 部門長 (40742648)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード背景膵 / 膵管内病変 / clonality / 正常膵管 / 膵発癌 / 領域発癌 / KRAS
研究成果の概要

膵腫瘍で今後臨床応用が期待される液体生検情報には、指標となる膵腫瘍そのもののみならず背景膵で起こっている情報も混在する。膵全体に起こる変化の理解を深めるために高異型度-IPMNと重複膵癌をそれぞれ指標病変とする2例で正常膵管も含む多数部位の変異解析を行い、指標病変の大部分と背景膵検討部位の約40%になんらかの遺伝子変異を認めた。これら変異の大多数は低異型度膵管内病変であったが、一部の正常膵管にも変異を認めた。2例間で検討したサンプル数、異型度分布、指標病変-背景膵検討部位間のKRAS変異形式一致率に大きな開きはなかったが、KRAS変異種数には個体差を認めた。

自由記述の分野

消化器病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

難治癌である膵癌の早期発見のために液体生検の臨床応用が期待されている。その解析資料として血液、十二指腸液、膵液などが検討されているが、いずれであっても指標病変だけではなく、背景に起こっている様々な分子情報が含まれることになる。これらの適切な解釈なしに液体生検の臨床応用はありえないが、背景膵の分子変化や、指標病変との関連の詳細は不明な点が多い。本研究は少数例ではあるが正常膵管も含め背景膵の多数箇所と指標病変の複数箇所の変異解析を行い、症例間で共通している、あるいは個体間で異なる変化を模索した。本研究の結果を基に多種類の膵腫瘍の背景情報を類型化することで液体生検の臨床応用に寄与しうる。

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公開日: 2024-01-30  

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