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2022 年度 研究成果報告書

膵癌進展進展機構に関わるC4BPA-CD40 axisの機能解析および治療開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09073
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関千葉大学 (2020, 2022)
国際医療福祉大学 (2021)

研究代表者

佐々木 亘亮  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (90836181)

研究分担者 高野 重紹  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20436380)
大塚 将之  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90334185)
賀川 真吾  千葉県がんセンター(研究所), 肝胆膵外科, 主任医長 (90507302)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード膵癌 / 補体 / バイオマーカー / C4BPA / CD40
研究成果の概要

膵癌患者術前後血清の網羅的蛋白解析より新規バイオマーカーとしてC4BPAを同定。さらにfucosylated C4BPAは健常人・膵炎よりも膵癌で有意に高値であった。膵癌切除検体では間質C4BPA、CD40は癌周囲に共発現し、高発現群では有意に予後良好。C4BPAはCTLと正の相関を認めた。膵癌細胞においてもC4BPAはCD40に特異的に作用し細胞増殖作用をもたらした。前臨床試験ではマウス膵癌モデルにおいてGnP+ICB+C4BPA peptide投与群は他群に比して腫瘍縮小効果を示し、腫瘍周囲のCTL集積をもたらした。C4BPA-CD40 Axisは膵癌の新規治療ターゲットになりうる。

自由記述の分野

消化器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、腫瘍微小環境内における補体の役割については注目されつつあるものの、癌進展機構における補体の機能やそのメカニズムについては殆ど解明されていない。今回、補体因子C4BPAに着目し、C4BPAの膵癌における機能について解明するとともに、免疫療法における新規治療標的のひとつであるCD40との相関を明らかとした点で将来の治療ターゲットとして期待できる研究成果となった。これらの研究成果は国内外の学会で口演や上級演題による発表を行い、High impactなjournalにもpublishされており、今後の補体と癌免疫の分野における一つの知見として国内外へ広く発信できたと考える。

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公開日: 2024-01-30  

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