今後の研究の推進方策 |
今後は、in vitroにおける5-ALAを用いたSDTを検証する予定である。 1.種々の細胞株における、5-ALAの腫瘍への選択的集積を確認する。HepG2ヒト肝癌由来細胞株など種々の腫瘍細胞株において、5-ALA添加培養液(10% FCS RPMI)を加えて培養する。培養後、細胞抽出液を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分画し、PPIX特異的蛍光により細胞内PpIX量を定量する。2.5-ALAによる細胞毒性発生の投与量を確認する。3.単一細胞株において、超音波照射の至適出力および時間を確認する。HepG2ヒト肝癌由来細胞株に対して、1-3MHzの超音波を1,3,5W/cm2, 30-180秒間(30,60,120,180秒)照射する。照射6,12,24時間後に蛍光顕微鏡を用いて生細胞/死細胞の実数をカウントして腫瘍生存率を算出し、比較・検討する。また、超音波照射による活性酸素種、脂質過酸化やミトコンドリア膜電位の変動について確認する。 また、実験基礎となる肝癌モデルを作成する。つまり、異所性移植モデル、同所性移植モデル、NASH-発癌モデルを作成する。 これらの研究は、研究着手に向けての連絡状況として、研究協力者や同施設内における皮膚科、脳神経外科、泌尿器科研究室と密に連絡を取りながら実験方針・手技について討論しながら研究を進めていく。
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