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2020 年度 実施状況報告書

生体吸収性素材を用いた経カテーテル心房中隔閉鎖術の移植後組織再生に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K09129
研究機関愛媛大学

研究代表者

黒部 裕嗣  愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (30380083)

研究分担者 平田 陽一郎  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40447397)
坂上 倫久  愛媛大学, 医学系研究科, 講師(特定教員) (20709266)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード生体吸収性 / 心房中隔欠損孔閉鎖デバイス / 動物実験 / 経カテーテル的
研究実績の概要

我々のグループで開発した生体吸収性ASD閉鎖デバイスを用いて、福島県の動物実験施設で豚を用いた心房中隔壁へ経カテーテル的移植を予定通り施行している。具体的には、豚の大腿静脈よりカテーテルを用いて、ブロッケンブロー法にてASD孔を作製した。その後、デバイス埋込を予定通り行った(ふくしま医療機器開発支援センター)。
埋植後の大動物、3ヶ月、6ヶ月、1年を目処に犠牲死させる予定としており、3ヶ月のものにかんしては予定通り安楽死させている。
その後、臓器摘出し、肉眼評価(マクロ評価)を施行して、デバイス状態評価と残存孔の有無・梗塞(脳・肺など)所見の有無を確認したところ、デバイスとそれに迷入している自己組織によりASD孔はシャントなく閉鎖されていることが確認された。また組織染色(HE)実験でも自己組織の再生が順調に進んでいることを確認した。
これらデーターと動物実験時の結果を共有し、またデバイスの改良を行うべく、コロナ下で厳しい環境にあったものの定期的に共同研究者と打合せをおこない、新たなデバイスへの改良に努めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

我々のグループで開発した生体吸収性ASD閉鎖デバイスを用いて、福島県の動物実験施設で豚を用いた心房中隔壁へ経カテーテル的移植を予定通り施行しており、コロナ下での動物実験施行に関しては移動制限もあり、実施に当たり遅滞が懸念されたものの、結果として概ね予定通りのデバイス埋植実験が可能となった。
動物実験では、豚の大腿静脈よりカテーテルを用いて、ブロッケンブロー法にてASD孔を作製し、その後、デバイス埋込を予定通り行った(ふくしま医療機器開発支援センター)。
埋植後の大動物、3ヶ月、6ヶ月、1年を目処に犠牲死させる予定としていたが、埋植後3ヶ月のものまで予定通り安楽死させ、臓器摘出と肉眼評価(マクロ評価とミクロ評価)を施行しえた。

今後の研究の推進方策

今後、埋植後の大動物を用いて、埋植後6ヶ月と1年を目処に犠牲死させ、臓器摘出し、肉眼評価(マクロ評価)とマクロ評価を行う予定である。
また組織評価では、1年目の検体が揃った時点で、HE染色のみでなく、更に特殊染色での評価を予定している。
また新たにデバイスの改良も進めており、必要に応じて追加で動物実験を施行し、マクロとミクロでの組織評価を予定する方針としている

次年度使用額が生じた理由

本年度、組織解析用の動物実験を主体に行ったため、本研究で予定していた組織解析等の動物実験後の解析用費用が翌年以降への持ちこしとなった。
2021年度からはSacrificeや組織解析、組織解析用機材の購入などが通常見込み通りの執行が見込まれる

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公開日: 2021-12-27  

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