研究課題/領域番号 |
20K09133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
福田 尚司 東京医科大学, 医学部, 教授 (70362069)
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研究分担者 |
落谷 孝広 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (60192530)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | エクソソーム / 閉塞性動脈硬化症 / 重症下肢虚血 / 創薬 / 下肢切断 |
研究成果の概要 |
①市販されている正常ヒト細胞株(骨髄間葉系幹細胞(MSC))を用い血管新生関連マイクロR N Aを同定した。(20年度) ②前段階同様にMSCを用い、同定された血管新生関連マイクロR N Aの効果をIn vitro(マトリジェル)で評価した。また、同マイクロR N Aを内包するエクソソームについても血管新生効果を評価した。(21年度) ③同定したマイクロR N Aを意図的に強発現させるべくレンチウイルスベクターをMSCに遺伝子導入した。その培養上清から、エクソソームを分離生成してできた血管新生関連エクソソーム強発現液を血管新生薬と位置付け、その効果をIn vitroで評価した。(22~23年度)
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自由記述の分野 |
心臓血管外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉塞性動脈硬化症の最重症例である重症下肢虚血に対する治療では、期待通りの結果が出ていない現状がある。この疾患で年間1万人が下肢切断となている。私たちが実施している完全自家血管新生療法は、まだ症例数は少ないが、主要評価項目の治療1年後切断回避生存率が67%で、歴史的データでの45%と比較すると今後の結果に期待が寄せられる。 しかし、同療法は患者間に治療効果の差がみられ、その差の原因が血管新生タンパクではなく、ある種のマイクロRNAあるいはエクソソームによるものの可能性が明らかになった。本研究により下肢切断回避に関するエクソソーム創薬の可能性が示唆された。
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