研究課題/領域番号 |
20K09149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
高橋 信也 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (70423382)
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研究分担者 |
中島 歩 広島大学, 医系科学研究科(医), 共同研究講座教授 (40448262)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 心筋梗塞 / 間葉系幹細胞 / 低酸素培養 / 無血清培地 |
研究成果の概要 |
ラット心筋梗塞モデルに対する骨髄由来MSC・脂肪由来MSCの治療効果の比較を検討した。ラット前下行枝結紮モデルでの心機能の評価を心エコーおよびPVループを用いて行うことは妥当と判断した。モデルの生存率が極めて低いため幾つかの改変を必要とした。呼吸管理ではマスク換気を高粘度ゲルにて気密とする方法を考案し死亡率は半減した。結紮モデルに対して、骨髄・脂肪由来MSC投与を含む4群にて比較検討を行った。 脂肪由来MSCは死亡率が80%と高かった。またモデルの安定性が問題であった。同様のLAD結紮手技においても心筋梗塞量にばらつきがあり、前年までの検討の再検証が必要と考えられた。
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自由記述の分野 |
心不全治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラットないしマウスを用いた心筋梗塞モデルの実験系は広く行われているものの、ときに論文に認められる方法論の再現性が疑わしいことがあり、本研究での成果は今だ実験系の確立に至るまでの部分が多くを占めるが、これから実験を行う研究者における学術的意義は高いと考えられる。まだその検討は始められたばかりと言わざるを得ないが、低酸素培養による間葉系幹細胞培養は、心筋梗塞の縮小効果を示す可能性があり、その研究を継続することは社会的意義があると考えられる。
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