• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

アクアポリン7欠損とエイジングが心筋保護効果へもたらす影響を探る

研究課題

研究課題/領域番号 20K09157
研究機関日本医科大学

研究代表者

井関 陽平  日本医科大学, 医学部, 助教 (00817760)

研究分担者 藤井 正大  日本医科大学, 医学部, 准教授 (60297926)
別所 竜蔵  日本医科大学, 医学部, 教授 (60281432)
丸山 雄二  日本医科大学, 医学部, 講師 (50328837)
秋元 敏雄  日本医科大学, 医学部, 准教授 (30184112)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードAQP 7 / del NIDO心筋保護液
研究実績の概要

アクアポリン・ファミリーのうちアクアポリン7は、心臓に発現しているアクアポリンチャンネルの1つで、水およびグリセオールのチャンネルである。当該研究では、del NIDO心筋保護液がアクアポリン 7欠損状態では心筋保護にどのような影響を与えるかを検討するのが目的である。そのため、アクアポリン7ノックアウトマウスの摘出心を用いたランゲンドルフモデルによる灌流実験系を使用する。
当該年度は、本学(日本医科大学)の動物実験計画や組換えDNA実験の手続きを行い、承認を得た。アクアポリン7ノックアウトマウスの復元・繁殖を外部業者(チャールスリバー社)と契約し、復元・繁殖を開始した。これと併行して、ラット用の実験装置をマウスのランゲンドルフ灌流用に修正した。また、採用した実験スタッフのマウス摘出心を用いたランゲンドルフ灌流実験の修得を図った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度は、本学の動物実験計画および組換えDNA実験の承認が得られており、アクアポリン7ノックアウトマウスの復元・繁殖が外部業者(チャールスリバー社)で開始されており、次年度8月に搬出が始まる見込みである。マウス摘出心のランゲンドルフ灌流実験の準備と実験スタッフの技術修得が済んでいる。

今後の研究の推進方策

課題1として、アクアポリン7ノックアウトがdel NIDO心筋保護液の持つ心筋保護効果に与える影響を検討するため、ランゲンドルフ灌流モデルを用いて、20分間の前灌流、25分間の全虚血による心停止、60分間の再灌流を行う(但し、del NIDO心筋保護液群は虚血前に5分間投与し心停止を得る).実験グループは, 週齢13週以上21週以下の野生マウスとアクアポリン7ノックアウトマウスを用いて,単純全虚血と虚血前にdel NIDO心筋保護液を灌流した2群に分ける(4群・各群n=6)。
課題2として、アクアポリン7ノックアウトマウスにおいては週齢12週以降になると肥満が進むことやインスリン抵抗性が高まることが指摘されているためエイジングがdel NIDO心筋保護液の効果へ及ぼす影響を検討する。ランゲンドルフ灌流モデルを用いて、20分間の前灌流、del NIDO心筋保護液を5分間を投与し心停止を得て、20分間の全虚血による心停止、60分間の再灌流を行う。実験グループは、週齢12週未満(若年群)、週齢16-20週(成年群)、週齢24週以上(老年群)のアクアポリン7ノックアウトマウスを用いて週齢の違いによる影響を検討する(3群・各群n=6)。

次年度使用額が生じた理由

実験計画の承認後に、1月にチャールスリバー社とアクアポリンノックアウトマウスの作成・繁殖の契約となったため、実際の作業開始が2月になったため今後費用支払いが継続する。

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi