研究課題/領域番号 |
20K09167
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
鈴木 実 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (80312940)
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研究分担者 |
池田 公英 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (20448525)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 非小細胞肺癌 |
研究実績の概要 |
2014年1月から2014年12月の間の非小細胞肺癌86例において腫瘍部と正常肺から抽出したmRNAを用いCDCA1の発現をRealtime-PCRにて検出し、腫瘍を検出する閾値を設定した。さらに、2017年7月から2020年6月の間に根治的切除を行ったN0非小細胞肺癌272例において郭清縦隔リンパ節の一部を凍結保存し、CDCA1の発現を解析した。腫瘍部での検討では、CDCA1の発現は正常肺と比較し、腫瘍部で高値であった。閾値を0.095とした場合の感度は74.7%, 特異度は78.9%であった。CDCA1の高発現は術後の無再発生存期間における予後不良因子であった。郭清リンパ節での検討では、腫瘍部での検討にて設定した閾値を用いた発現高値群において有意に術後再発が高率であった(P=0.03)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
目的としたCDCA1の微小転移検出への有用性を証明でき、今後の術中迅速診断や補助療法の適応への活用への可能性が開かれた。
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今後の研究の推進方策 |
上記の内容を2022年日本呼吸器外科学会総会で発表予定。さらに論文を執筆準備中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
免疫染色など未実施の実験があること。論文投稿などに今後使用予定であること。
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