研究実績の概要 |
1)マウス肺脱細胞化技術の最適化:マウス肺脱細胞化技術を気道系・血管内皮系双方におこなえるよう、マウス心肺摘出法の改善を行った。カテーテルを改善し、肺動脈カニュレーションを最適化に成功した。キャスティングを行ったところ、極めて抹消まで詳細な血管系の描出とそのコンピューターモデリングを行うことができた(実績1)。 2)前駆細胞作成についてはまず培養のしやすい血管内皮細胞系の確立から行うこととした。ヒト由来培養細胞としてヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC, LONZA社)を用いて導入遺伝子の最適化を行うこととした。山中4因子導入として当初はテトラサイクリン誘導系を考えていたが、mRNAによる誘導がより効率が高いことがわかり、現在このプロトコールにつき最適化を行っている。少なくともHUVECでは2週間以内の誘導では血管内皮の特性が失われないことがわかった。 3)気道上皮細胞については遺伝子導入に十分な細胞数が得られていない。これについて気道・肺胞細胞の初代培養についてその最適化を行なっている。細胞基材について複数の物質・形状を検討している。
実績1)Eric A. Chadwick, Takaya Suzuki, Michael G. George, David Romero, Cristina Amon, Thomas K. Waddell, Golnaz Karoubi, and Aimy Bazylak. Vessel network extraction and analysis of mouse pulmonary vasculature via X-ray micro-computed tomographic imaging. PLoS Computational Biology (accepted)
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