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2022 年度 研究成果報告書

癌関連間質細胞の機能獲得機構の網羅的解析に基づく標的分子の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09182
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

上田 和弘  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (90420520)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード癌関連間質細胞 / 細胞外マトリックス / 接着分子
研究成果の概要

癌組織内の間質細胞の特性獲得機構を解明し、間質細胞の治療標的分子を明らかにすることを目的とした。具体的に35症例の手術検体から癌組織の内部、近隣部、遠隔部の3箇所の新鮮組織標本を採取し、間質細胞を培養増幅した。2代目の接着細胞(癌細胞ではない)を採取した。蛍光免疫染色でVimentinとCytokeratinの両方に染まる細胞を認めた。細胞外マトリックスと接着分子の候補を含むRT2 PROFILERキットを使用してPCRでcDNAの発現を調べた。癌の辺縁部や遠隔部と比較して癌中心部でより高発現した分子の候補を認め、その中から4症例中全てに共通して高発現したCOL11A1に着目した。

自由記述の分野

呼吸器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫チェックポイント阻害剤は注目されているが治療効果を鋭敏に予測できる特異性なバイオマーカーは特定されていない。バイオマーカーの探索においては癌細胞に限定するのではなく癌の微小環境を対象に入れた探索を行う必要がある。免疫細胞(マクロファージ)、間質細胞の働きにより細胞障害性T細胞の活性を抑制し、制御性T細胞の浸潤を促すことで抗腫瘍免疫が抑制されると考えられている。本研究により明らかとなった間質細胞の標的遺伝子異常(COL11A1)は、新しい標的治療の開発の突破口となることが期待される。さらに、将来的には免疫チェックポイント阻害療法の適応を決める有用なバイオマーカーとなる可能性もある。

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公開日: 2024-01-30  

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