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2020 年度 実施状況報告書

腹部皮神経絞扼症候群の治療によるパーキンソン病改善効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K09212
研究機関独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター(臨床研究部)

研究代表者

佐古田 三郎  独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター, 名誉院長 (00178625)

研究分担者 遠藤 卓行  独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター, 研究員(移行) (40573225)
松岡 由里子  独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター, 麻酔科医長 (70865790)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード疼痛治療 / 生体制御治療
研究実績の概要

【パーキンソン病患者の神経症状の評価】腹部絞扼感と姿勢異常を認めるパーキンソン病患者20例を対象とし、入院にて臨床評価(Unified Parkinson Disease Rating Scale)、胸部レントゲン、胸腰椎MRI、ペイン問診票、リハビリ評価、疼痛記録などの事前検査を行なう。
【PD患者への局所麻酔剤注射実施】腹部末梢神経ブロック、硬膜外ブロック、トリガーポイントブロックを患部(部位および範囲)に合わせて選択する。前2者は、必要に応じてカテーテルを挿入(2週間以内に抜去)。注射実施後に臨床評価、リハビリ評価、疼痛問診票などで効果を判定する。
【立位・歩行時体幹姿勢計測】立位・歩行中における対象患者の体幹の姿勢を、携帯型3軸加速度・ジャイロセンサ(アクチグラフリンク・アクチグラフ社製)を用いて計測する。センサーは両面テープまたはベルト固定型クリップを用いて、患者のC7棘突起部、および腰部の背面(脊柱から左右どちらかに数センチずらした位置)に取り付ける。静止立位中の体幹の傾斜角度と姿勢動揺に伴う微小な変動、および、歩行中の1歩行周期毎の前後・左右方向の体幹傾斜角度周期的な変化(左右非対称性も含む)は、センサーの出力(携帯センサー内に保存される)から直ちに取得できる。また、歩行中の体幹の平均傾斜角度は、オフライン解析で、センサー出力値から低周波成分のみを抽出することで算出・推定する。
上記計測について、今年度は5例の患者から同意取得し、ブロック注射およびリハビリを実施した。1例は原疾患の合併症のために脱落したが、4例はいずれも良好な結果が得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

補助事業期間で20例の患者登録を予定しているが、初年度で5例の登録および治療、データ取得がすすんでいる。立位・歩行時体幹姿勢計測の客観的な評価についても研究協力者の大阪大学基礎工学部生体医工学研究室によって評価方法が確立された。

今後の研究の推進方策

引き続き患者登録、治療、データ取得をすすめる。今後、患者会への広報などを通じて患者登録を促進していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

立位・歩行時体幹姿勢評価のためのアクチグラフなど計測機器の予算を計上していたが、研究協力者の大阪大学基礎工学部生体医工学研究室から予備計測用として計測機器を借用できたためその分の予算を次年度へ持ち越した。
また新型コロナウイルス感染症の影響で学会が中止、WEB開催などになり旅費についても次年度に持ち越した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] パーキンソン病における難治性の腹部症状に対する末梢神経ブロックおよびトリガーポイント注射の単回効果2020

    • 著者名/発表者名
      松岡由里子、植松弘進、溝渕敦子、高橋亜矢子、姉川美保、博多紗綾、長田多賀子、井内貴子、藤野裕士、松田陽一
    • 学会等名
      日本ペインクリニック学会第54回大会

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公開日: 2021-12-27  

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