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2022 年度 研究成果報告書

間質性膀胱炎/膀胱痛症候群におけるTRPV4の役割解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09228
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関東北医科薬科大学

研究代表者

善積 克  東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (70553379)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード間質性膀胱炎 / 膀胱痛症候群 / LPS / TRPV4 / 炎症性サイトカイン / マクロファージ
研究成果の概要

本研究では、LPS誘発性膀胱炎モデルラットに対するTRPV4アゴニストの膀胱内投与の有用性と、その作用がLPSシグナルによるサイトカイン放出やマクロファージ表現型の変化に関与するかどうかを検討した。選択的TRPV4アゴニストをラット膀胱に同時注入することにより、LPSによる膀胱痛や排尿頻度の増加が抑制された。さらに、TRPV4の活性化により炎症性サイトカインが抑制され、M1型マクロファージからM2型マクロファージへと表現型がシフトすることが確認された。これらの結果から、膀胱におけるTRPV4の活性化はLPSによる炎症反応を制御することで、炎症由来の膀胱痛や頻尿を改善していることが示唆された。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

間質性膀胱炎・膀胱痛症候群は原因が未だ不明であり、治療には膀胱水圧拡張術や50%DMSO膀胱内注入療法があるが、治療効果は一時的でしばしば再燃するため根治治療が急務となる。本研究は、膀胱に局在するTRPV4がLPS誘発性の炎症反応に対して抗炎症へと働くことが確認できた。本研究結果により、TRPV4アゴニストが間質性膀胱炎・膀胱痛症候群に対する新規治療の候補として今後期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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