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2020 年度 実施状況報告書

敗血症性脳症誘発機序とシクロフィリンD情報伝達系の連関及びMPT孔構造解析の試み

研究課題

研究課題/領域番号 20K09255
研究機関東京医科大学

研究代表者

内野 博之  東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60266476)

研究分担者 石田 裕介  東京医科大学, 医学部, 講師 (40805884)
柴田 勝一郎  東京医科大学, 医学部, 助教 (70869429)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードCyclophilin D KOマウス / NRF2 / microRNA / Protein array / サイトカイン / ケモカイン
研究実績の概要

①Protein ArrayとmiRNA解析によるCypD情報伝達系の細胞死・アポトーシス実行経路への役割の網羅的解析を第8-10週令の雄性C57B6 wildマウス群、CypD KO群を用いてCLP誘発SAEモデルを作製し、モデル作製6,18時間後(各時間・両群、各群のshamとも3匹ずつのマウスを使用)に大脳皮質からtotal mRNAと蛋白抽出をし、その後、250ngのRNAをmiRNA Oligo chipにアプライして蛍光色素のcy5を用いたmicroRNA発現を行った。NRSF2発現に関与するmiRNAとして、炎症関連 miRNAであるmiR-142-5pとGm16062の発現がwild群で増加した。miR-142-5p増加により,好中球遊走における細胞極性制御と敗血症性脳症の関係が明らかとなった。Gm16062の発現が増加の意義は現在明らかとなっていない。CypDKOマウス群では両者の明らかな増加は認めなかった。更に、300ugの蛋白を用いたprotein arrayでのTNFα,IL-1β,IL-6,IL-8,IL-10などのサイトカインとケモカインの発現解析を行ったところ、TNFαおよびIL-1β蛋白の増加がCLP作成18時間後にwild群で認められ、CypDKOマウス群では両者の明らかな増加は認めなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

CypDKOマウスの作成が予定より時間が掛かり、研究計画に必要なマウスの供給が困難であったため研究課題である「CypDの脳内酸化ストレス産生への関与とGSH/Nrf2情報伝達系との連関解析」を行うことが出来なかった。

今後の研究の推進方策

CypDKOマウスをある程度確保した段階で「CypDの脳内酸化ストレス産生への関与とGSH/Nrf2情報伝達系との連関解析」を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

CypDKOマウスの作成に時間が掛かり、当初予定していた繁殖ならびに研究の遂行に遅延が生じたため、研究経費が次年度に繰り越される結果となった。

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公開日: 2021-12-27  

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